シンプルの正体 ディック・ブルーナのデザイン展に行ってきた


去年の5月に都内で開催されていた シンプルの正体 ディック・ブルーナのデザイン展。この展覧会が鹿児島でも開催されると街頭ポスターで知りまして、新年早々の1月3日に見に行って来ました。

今回はこの展覧会へ行った感想をまとめてみました。
(あくまで個人の感想ですよー)


会場、長島美術館への道のり

展覧会の会場である長島美術館は鹿児島市内にあるんですが、公式サイトには詳しいアクセス方法が掲載されていません。多くの人は車で行く場所なので、必要な情報は住所で済んじゃうんですよね。

しかし、私の移動手段は公共機関+徒歩。Googleマップと睨み合いっこをした結果、1番近いバス停「武中下」まではバスで、そこから先は徒歩で移動することに(バスの乗換検索には九州のバス時刻表が便利です)

結果、10〜20分かけて坂道を登る事態になりました。

地図を調べた際に読んでいたGoogleの口コミで、坂道の過酷さについて指摘されていたので覚悟はしていたんですが、やっぱりキツかった! 美術館にたどり着く頃には帽子、マフラー、コートなどの防寒具を脱ぎ捨てていましたね。ちょっと可愛い格好で美術鑑賞をされたい方はタクシーを使うことをオススメします。


たどり着いた美術館前でまず目に入るのは綺麗に咲いた菜の花と、その奥に広がる高台からの風景でした。私は汗がひくまでの間カメラ片手にその光景を満喫できたので、ハイキングも悪くないかもしれませんよ。

 

ゆとりのある会場でポスターを見る

美術館の地下へと降りて入場料(800円)を支払い、会場へと足を踏み入れると、1番初めに目に飛び込んで来たのは奥の壁に貼られたブラック・ベアのポスター達でした。入り口付近には展覧会の解説や章の説明などのパネルが配置されていたんですが、パッと目に入るのは奥にあるけど正面から見えるポスターたち。

私はこれがすごく嬉しかったんです

去年都内で開催された際に見に行って感じたのは、『会場の窮屈さ』でした。元々のギャラリーのサイズかもしれませんし、隣で同時開催されていた『くまのがっこう展』とのスペースの兼ね合いの結果だったのかもしれませんが……見ていてツラい、という印象が大きかったんです。
(だからくまのがっこう展レポートブログには、同日に行ったにも関わらずこの展覧会の事は記載していませんでした)

ところが、今回は離れた場所からあのポスターたちが見れちゃう。まじまじと見るために近づいても、天井が高いので圧迫感もない。ライティングで絵の後ろに影ができていたのですが、それがまた空間の広さを演出しているように見えてゆとりを感じる。他の展示物を見ていて、ふと背後や横を向けば、やっぱりブラック・ベアたちのポスターが目に飛び込んでくる。

なにこれすごく楽しい。あまりに嬉しすぎて、他の展示を見てはポスターを眺めに戻る、といった変な鑑賞をしていました。

(会場の様子は 日本のミッフィー情報サイト 公式アカウントをチェック!)

 

最後の絵本『de beer is dood (クマくんがしんだ)』

会場の後半には、展覧会の公式図録などには記載されていませんが、ブルーナさんの死後、親しい関係者にのみ贈られた最後の絵本「de beer is dood (クマくんがしんだ)」も展示されていました。

個人的に嬉しかったのは、この絵本に和訳が添えられていたこと
実は都内での展覧会時、少なくとも私が見に行った初日に和訳はありませんでした。絵だけでは内容をしっかり理解できず、モヤモヤとした気分になったことが印象に残っています。

ワクワクしながら文章と絵を読み進めて見ると、私の予想とは違ったお話だったことがわかりました。大筋は様々な情報媒体でいわれていた通り、本が好きだったクマくんの死を悼む物語なのですが、決して悲しいお話ではありません。読み終わると、ちょっと胸が暖かくなるようなお話だったんです。

……あの、でもこれはあくまで私の感想ですので、気になる方は是非展覧会へ行って見てね!

 

展覧会グッズは本が充実?

展覧会の最後の楽しみといえば、やっぱり会場限定のグッズではないでしょうか? 公式サイト情報サイトにも少しだけ掲載されていますが、この展覧会のためにデザインされたグッズも多く、ついつい目移りしてしまいます。

そんな中、私が最後まで購入を迷っていたのは、誕生60周年記念 ミッフィー展 公式図録!

なんで別の展覧会の図録買おうとしてるんだって話なんですが、この図録の装丁は自分が好きなアートディレクター祖父江慎さんがされていてですね。めちゃくちゃかっこいいんですよー! 本当、どうしようかすごく迷いました。


結局そっと本は元の場所に戻して今回の展覧会図録のみ購入してきたんですが、今も買えば良かったかしらと少し悔やんでいたりします。気になる方は是非会場で見てみてね! 章初めのページとかとってもお洒落だから…!
(ちなみに、グッズは展覧会場の外で販売されているので、後日グッズのみ買いに行くことも可能ですよ)

 

展覧会は順次、巡回予定

あくまでも私目線から見たディック・ブルーナのデザイン展をまとめてみましたが、いかがだったでしょうか。

このブログを見て展覧会を見に行きたくなった鹿児島近辺にお住いの皆さん、21日まで開催されてますので是非行ってみてください。

遠い他県にお住いの皆さんもチャンスはあります。この展覧会は巡回展でもあるので、あなたのお住いの近くにもやってくるかもしれません。詳しい情報は公式サイトをチェックしてみてくださいね。

それでは。

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