チョコ好きは大好きなイベント、バレンタイン。
すっかり自分用に美味しいチョコを購入する日になっていますが、今年は久々に手作りチョコ……ではなく、クッキーを作ることにしました。
どこから手作りかと言うと、クッキー型から。
現在もお手伝いをしているお店、TUKUDDOには3Dプリンターがありますしね。いい機会かなと、チャレンジしてみました。
月末に出展するイベントの準備をしなきゃいけないんですが……ちょっと休憩!
3Dデータ作り
データ作りに使用するソフトはFusion 360。
このメーカーが出版している書籍「Fusion360 操作ガイド [ベーシック編]」の冒頭、「ネコのクッキー型を作ろう」の手順そのままでデータ作りは完了しちゃいます。
まずはいつものようにAdobe Illustrator でイラストを描いて、dxf形式で保存。
(ファイル > 書き出し > 書き出し形式 > ファイル形式[.dxf]を選択)
書き出したdxfデータを Fusion 360に読み込み、あとは上記で紹介した書籍の内容通り、[押し出し] や [シェル] 機能を使ってデータを作ります。
殆どは記載されているデータそのままですが、こんな数値設定で作りました。
(厚み)外枠:1mm / 口周り、リボン : 0.5mm / 外枠下の持手部分 : 2mm
(高さ)全体:25mm / 目、口元:18mm
スライサーで変換
3DCADでのモデリング作業が完了したら、続いて3Dプリター用のデータに変換します。
今回はTUKUDDOの3Dプリンター Trinus を使用して出力するので、 Pango と言うスライサーソフトを使用しました。
まずはSTL形式で保存し、そのデータをスライサーに読み込んで、3Dプリンター用のデータに変換!
……本当は使用する素材(フィラメント)に合わせた細かい設定が必要ですが、私が理解できてないのでその辺りは省略で。
(3Dプリンターを置いてあるFab施設などを利用する時は、施設のスタッフさん等に聞いて下さいね)
3Dプリンターで出力
変換したデータを専用のSDカードに保存し、3Dプリンターにセット。これで操作は終わりです。
そして2時間後に出力されたのがこれ。
気になった部分を細いヤスリで整えて、オリジナルのクッキー型が完成しました!
ちなみに、使用した素材(フィラメント)PLA樹脂は、トウモロコシなどを原料にしたエコプラスチック。食品に使用しても大丈夫!…な、はずです。食べるのは自分と主人ぐらいなのでそこまで気にしていませんでしたね。
クッキーを焼く
完成した型を使用して、早速クッキーを焼いてみました。
使用したレシピは「バター30★簡単クッキー」。主人のアレルギー対策に、小麦粉ではなく米粉を使用します。
生地を型でくり抜くとこんな感じ。
この作業中、デザインや形状などの失敗点が多く判明しました。
・外枠が太くて、綺麗に生地がくり抜けない
・口元とリボンの穴に生地が詰まる
・首が細くて胴体と頭がちぎれる
おかげで切り抜く作業に約2時間も掛かりました……ここが一番疲れた。
そして焼きあがったのがこちら。
型抜き作業で苦戦した首部分が砕けているクッキーが多くて残念だったんですが、綺麗に焼けた物(記事冒頭の画像です)は、なかなか可愛いでしょう?
食べてみるとサクサクとした食感と程よい甘さで、主人も喜んでくれました。
ふふふ、満足!
3Dプリンターでのクッキー型作り、教材に載るぐらい定番のネタなんですが、実際に作ってみると楽しい時間が過ごせました。
バレンタインまで時間もありますし、興味のある方は是非チャレンジしてみてくださいね!
それでは。