ゴールデンウィークが終わり、施設の混雑が落ち着いた5月の平日。
ふとパンダを見たくなり、上野動物園に行ってきました。
到着 / 本日の目的は?
上野動物園に到着したのは、11時頃。
人の並ぶチケットカウンターを通り過ぎ、オンラインチケットで正門入口からスムーズに入園。
入園料が大人600円とその安さに驚いたのですが、これは東京都が運営する「公立施設」なため。ありがたいです。
上野動物園に関する事前知識は、殆どありません。
知っているのはパンダが居ることぐらいでしょうか?
そこで入口で配布している園内マップを見て、目的の動物を決めました。
私はパンダとホッキョクグマ、夫はゾウとワニ。この4種類を中心に園内を回ります。
目的その①:ゾウ
正門から少し歩くと見えてくるのが「ゾウのすむ森」。
ここは解放的な屋外展示で、青空の下、木々に囲まれた放牧場の中を悠々と歩くアジアゾウを見ることができます。
この記事を書きながら少し調べましたが、最近の動物園は「生息環境展示(動物の暮らす生息環境をできるだけ再現し、本来の行動や習性を発揮させる展示)」という考えが採用されているようです。
この「ゾウのすむ森」は「準間接飼育」のために2021年にリニューアルされたそうで、その考えも含んで作られていたのかなぁと思ったり。
目的その②:パンダ
現在上野動物園にいるジャイアントパンダは2頭。
双子のレイレイ♀とシャオシャオ♂で、区切られた別々の展示棟にて展示されています。
つまりパンダを見れる場所は2ヶ所。
上野動物園の公式サイトにある「混雑マップ」で現在(11時半頃)の園内状況を確認すると、「パンダのもり③」が空いているとの情報が!
早速、東園から西園へいそっぷ橋を渡り向かうと、並ばずに屋内展示棟にいたシャオシャオに会えました。
ガラスを挟んだ向こうで歩き回るパンダ。
それを追う来場者の視線とカメラレンズ。
異常な熱気と興奮で満ちていましたが、見終わった人は速やかに場所を譲ったり、小さな子供は観覧エリアの前へ行かせてあげるなど、観覧マナーは保たれていました。
そんな中で初めて直接見たパンダの感想は「小さいな」。
以前、国立科学博物館でパンダの剥製(ファンファン)を見たのですが、大きかったイメージがありました。
でも、動きまわるシャオシャオは一回り小さいような? 歩いているパンダと、お座りポーズのパンダの違いでしょうか。
それ以降の感想は「コロコロふさふさしていて可愛い」でした。
満足して屋内展示棟から屋外展示前へ移動すると、そこには大きなカメラを持った人々の姿が。皆さんパンダが外へ出てくるのを待っている様でした。
観覧のプロだ…。
もう一匹のパンダ、レイレイの居る「パンダのもり②」は、この時点で40分待ち。その後60分待ちになっていました。
ちなみに、「パンダのもり③」も数時間後には人が溢れて大混雑な展示棟の写真がSNSに上がってるのを見かけました。早めに見て正解でしたね!
目的その③:ワニ
昼過ぎの肌を焼く初夏の日差しが辛くなってきたので、逃げ込む様に向かったのは室内展示の「両生爬虫類館」。
ところが、中は天井ガラス張りでジャングルを再現した展示場で、壁で風を遮られたぶん外より暑い!
そんな場所にいるのは、水槽の奥で日光浴をするイリエワニ。
鋭い爪でガラスにアタックをし続けたのでしょうか?水槽は驚くほど傷だらけでした。
なんとこのワニ、推定59歳の、上野動物園でも2番目に長い飼育年数を誇る個体なんだそう。
ちなみに飼育年数1位は、近くに展示されていたお昼寝中のガラパゴスゾウガメ、推定96歳。とっても長生きです。
目的その④:ホッキョククマ
昼寝場所に迷って歩き回るレッサーパンダ(最終的に小屋の屋根で寝た)を撮影しようと奮闘した後は、「ホッキョクグマとアザラシの海」を目指して西園→東園へ移動。
最後の目標、ホッキョクグマを見に行きます。
えー、ホッキョクグマも寝てました(12時半)。
お尻がちょっとだけ見えてますね。生き物だもの、こういう事もある。
公式サイトにある「見どころデジタルマップ」によると、「ホッキョクグマ」という種名は上野動物園が付けた名前だそうです。
日本に初めてホッキョクグマが来た当時、同園ではアルビノの白いツキノワグマが飼育され「シロクマ」と呼ばれていました。このクマと区別を付けるため「ホッキョクグマ」と付けたのが名の由来なんだとか。
こんなこぼれ話にも上野動物園の歴史を感じますね。
魅力に溢れた動物達
目的だった動物を全て見終わった後は、マップで目に付いた場所へ。
・アカショウビン(遠い!)
・オニオオハシ(遠い…!)
・3匹のアザラシ(昼寝中の2匹を離れた1匹が水飛沫で驚かす様子)
・スマトラトラ(目の前で骨に噛み付く大迫力)
・ニシローランドゴリラ(餌の入った竹で威嚇し合う2匹)
・ヒグマ(餌を食べる後ろ姿 / 気づくまで岩だと思ってた)
・ツキノワグマ(日陰を求めて彷徨う姿)
・コンドル(着地音が重量感満載で見ていた多くの人がビビる)
・シロフクロウ(あちこちから上がる「ヘドウィグ!」の声)
・ベニイロフラミンゴ(羽を広げてポーズ)
・ケープペンギン(目の前で水中ダイブ)
・ハシビロコウ(近距離でこちらをジッと見つめる姿)
・キリン(歩き回り好みの餌を食べる3匹)
・カバ(水に潜ってじっとする姿)
思い返すと、多くの動物が元気よく動き回ってました。
清潔に保たれた園内の様子といい、上野動物園の努力を感じます。
軽食とおみやげ
園内の至る所にある休憩所ですが、お店によって販売されている物が違いました。
私が食べたのは「フォレストカフェ」のホットドック(350円)と、「バードソング」のカワウソまん(500円)、パンダだんご(500円 / パンダカード付)。
メニュー表にアレルギー表示があるので、安心して購入できます。
どれも美味しかったですよ!
お土産屋では様々な動物グッズで溢れていますが、やはり1番多いのはパンダグッズ。現在日本で強気にパンダグッズ売れる動物園って2ヶ所ですもんね。そりゃパンダで溢れるかも。
店内の修学旅行生に紛れつつ、3枚のポストカード(1枚165円 / パンダ達とトラ)と、くたくたパンダの仔のぬいぐるみ(1,980円 / 顔と手触りが好み)を購入。
せっかくなので現地でしか買えないグッズを選びました。
気づいてしまった
さて。ショップでグッズを見ていて「あれ?」と思ったことが1つ。
「どうしてマヌルネコのグッズが沢山あるの…?」
そもそも上野動物園に来たのは思いつきで、配られていた園内マップ(詳しい動物説明は無し)で見る動物を決めた知識レベル。
つまりマップに載っていない動物は、園内に居るなんて気付けない訳でして。
総合案内所で尋ねてみると、マヌルネコは西園の「小獣館」に展示されていたんだそう。園内マップに描かれていたのは、コウモリのみ。
手前のレッサーパンダを見て、満足して引き返しちゃった場所でした。
事前知識が無いと、こういう事も起こります。「失敗も楽しんでこそ」のおでかけですよね。
ヌルヌル動いてピタッと止まるマルヌネコには、今度改めて会いに行こうと思います。
まとめ
11時〜15時の4時間、たっぷり上野動物園を楽しみました。
実は入口で幼稚園児や修学旅行集団とかち合い、園内はどれだけ混雑しているかと憂鬱だったのですが。
園内の十分な広さ、至る所に置かれたベンチに分散された休憩所と、人が園内中に広がり密集しにくい環境が作られていて、快適に過ごせました。
マヌルネコの他にも会えていない動物がまだまだ居るので、また上野動物園に行きたいと思います。
それでは。